「ねぇ兄さま、今日イギリスがくるんでしょ!」
「・・・また電話の盗み聞きでもしましたか。まったく困った子ですねは。」
「なにもこまってないよ?」


きょとんとした顔で見上げてくる妹を抱きかかえながら玄関へと歩みを進める。
そう、今日はが言ったとおりイギリスと日本は会議をすることになっている。
イギリスのことが大層お気に入りなは、兄の日本の会話を盗み聞きしてその情
報を手に入れたらしい。まぁイギリス本人ものことを悪くは思っていないよう
だしいいだろうと日本も思っていた。これがフランスなら日本は黙っていないだろうが。



「兄さまどこいくのー?」
「表へ出ますよ、イギリスさんをお迎えしなければいけませんからね。」
「じゃあもうすぐイギリス来るの?!」
「そうですよ。だからもきちんといい子にしていてくださいね。」
「わかってるよ兄さま!」


とても嬉しそうにしてるので、今日を楽しみにしていたのだろう。
イギリスも幸せ者である。しかしいつかこの可愛い妹を嫁にだすこ
とになるのだろうか、と思うといくら日本でも心中穏やかではない。
まぁ何を言っても無駄なことにはなりそうだが。それはまだまだ先
の話なので考えるのはやめにした。それよりも今日の会議は早く済
ませないとがうるさいであろう。まぁ相手はイギリスだし大丈夫
だろう。そんなに長引くことはないと思いながら日本はをおろし、表へ出た。



「よぉ日本、またせたな。」
「いいえちょうど良い時間ですよ。お元気そうでなによりです。」
「日本も元気そうでよかったよ。も、だな。」
「イギリス!きてくれてうれしい!」
「はあいかわらずだな。」
「イギリスさんが来るのをも楽しみにしていたんですよ。」
「そうなのか、ありがとな。」
「うんっ!」



さて、イギリスさんも来たことだし早く会議を終わらせなければ、
そう思いながら日本は二人と一緒に家の中へとはいっていくのだった。





穏やかな時間








(20081115/ちいさなおひめさま と同ヒロインです。また幼子!)